こんにちは。
ぐるてん製菓製パン担当のSです。
みなさんの材料選びのお役にたてる様、試作をしてレポートさせていただきます。
今回は岩手産の「南部小麦粉」を紹介します。
岩手は昔から気候や土壌の特徴により米よりも小麦・蕎麦・雑穀などが栽培されています。
岩手の小麦のなかでも製パンに適しているのが今回ご紹介する「南部小麦粉」です。
特に〝大麦β-グルカン″を朝食で摂取することによりその日一日の糖の吸収を抑える効果があると言われています。
風味豊かで噛むほどに甘みを感じることができるのが特徴です。
まずはホームベーカリーを使用して基本的な食パンを作り、「カナダ産小麦粉」と「南部小麦粉」の比較をしてみました。
<食パンレシピ>
小麦粉 |
250g |
インスタントドライイースト |
3g |
食塩 |
4g |
スキムミルク |
6g |
砂糖 |
16g |
バター |
10g |
水 |
180ml |
焼き上げ重量は
①①カナダ産小麦粉 415g
②南部小麦粉 411g

左:①カナダ産小麦粉 右:②南部小麦粉

高さは、
①カナダ産小麦粉が16㎝
②南部小麦粉が15㎝
今まで紹介した国産小麦と同じくらいのボリュームでした。
焼き色は、
②がやや濃い
内層は
①は小さい気泡が多く
②は大き目の気泡が多い クリーム色
食感・味は、
①しっとりとした食感で翌日でも弾力がある・飽きのこない淡泊な味
②ふわふわ食感で軽い印象 翌朝トーストするとサクサクの食感をたのしめる甘みを感じ、優しい印象のパン
国産小麦はカナダ産小麦に比べると翌日パサつく印象がありますが、この「南部小麦粉」は老化が遅い印象があります。
ホームベーカリーの食パン生地を活用すれば生地を捏ねる手間を省き、オリジナルパンの作成を楽しむことができるので、徐々に食パン生地の活用をご紹介していこうと思います。
まずは、”あん食パン”です。
食パン生地が捏ねあがったら30分発酵⇒生地を2分割にして10分ほど休ませて、
やはりバターとの相性は抜群!! 朝食におやつについつい食べてしまいます。 菓子パン生地ではなく食パン生地なのであっさり食べられるのが特徴。 しかも型で焼いているのでしっとり食感が続きます。
次回も南部小麦粉を使用した食パン生地の活用レシピを紹介します。